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愛猫家で知られる大佛次郎ですが、木や花にも同じように愛情を持っていました。
今回「花と語らう―大佛次郎の花ごよみ」展では、「五感で味わう」をコンセプトに、そんな草花にまつわる作品の数々を、エッセイ、小説、俳句とジャンルを問わずにご紹介。
「私の家族の中に動物を算かぞえたのだから、植物も参加させてやってよい。」と語るほど、大佛次郎にとって大切な存在だった草花や樹木。

館内には、そんな草花との会話を楽しむかのようなエッセイをはじめ、桜の木の下に捨てられた少女を主人公とした小説「櫻子」など、珠玉の作品でいっぱいです。美しい挿絵や、写真はもちろんのこと、今回初登場の「大佛五郎」氏による朗読とともに、作品世界を五感で味わっていただきます。