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ベルギー・ブルージュの街並みをフィルムでとらえた写真展。石畳の通り、とんがり屋根、鳴り響く大聖堂の鐘。 ふと見上げると、建物の至るところからシンボリックなマリア像や聖人のまなざしを感じる小さな旅をたどる。写真集(ZINE)も販売する。

＜ステートメント＞
フィルムの質感が好き。 果てしない数の粒子は、フレーム内に在る無数の記憶や記録を表しているようだ。 ある一コマ、一瞬のモーメントを視覚的に写している「だけ」の静止画なのに、シャッターを押したその瞬間の気持ち、音や香りまで、見る人の感覚や感情を揺さぶるメモリーキーパーとなる。 流れていく時の中で二度と同じ瞬間は訪れないはずが、そこには再現性がある。 そんなフィルムの不思議な魅力に、私はすっかり虜になってしまった。

＜プロフィール＞ Chiaki Suzuki
旅先の情景や想い出をフィルムで残すことを愛する写真家。 イギリスとアメリカで映像を学んだバックグラウンドを持ち、レトロな色合いや、ちょっと笑えるような、どこか懐かしい原風景を写しがち。 私自身の想い出が、誰かの過去や未来の想い出とも繋がれたら、この上なく嬉しい。
第50回JPS展入選
2022〜2024年 神奈川県美術展 写真部門入選